ポリシー

『共存共栄』

カシマが大切にしていること
「能力の違いはあっても、全員が平等」
→ 特別な生産ライン、仕事は用意していない

「健常者、障がい者に関わらず、得意/不得意分野はある」
→ 得意分野は更に伸ばし、不得意分野の克服を目指す

「共に遊ぶ」
→ 飲み食いを共にし、コミュニケーションをはかる

ポリシー

社長インタビュー

2018年8月インタビュー

——社員は何名いるのですか?

インタビュー写真社員は67人。そのうち障がいを持つ社員は14人います。
この地域では他に例がないほど、この割合は非常に高いと思います。

——障がいを持たれている方を採用するという方針は創業時から?

いえ。7〜8年前のことです。
障がい者雇用を始めたのは、雇用確保が難しい中、高等特別支援学校殿より実習生を受け入れた事がキッカケです。今では、障がいを持つ社員と一般社員を両立させ、上手くコミュニケーションをとっていくかというところに重きを置いています。

——障がいを持つ社員と一般社員が、ひとつのコミュニティーの中で共存するコツはありますか?

「区別はするけれど、差別はしない」ということです。そこが一番重要な部分です。障がいを持つ社員も一般社員と同様に、働く質や量を見極めその人に最適な部署を見つけ、一度その人にやらせてみる。やはり得手不得手があるので、ダメな時は配置転換して違う仕事を任せるということを、繰り返し続けてきました。そうすると、自然と仕事がマッチングするのです。その人それぞれに個性があるので、職場をかえてあげる事によって、その人が働きがいを見つけてくれればと思います。その結果、今は非常に良い感じになっています。

——具体的な例はありますか?

一般に板金加工業といっても、プレスやベンダー、溶接、さらに一部の組み立てと、作業はいろいろあります。それらの作業に対応できる、その人が持つ固有の技術がどこかにある。手先が器用な人を細かい作業に配置すると、やっぱり上手に仕上げますし。障がいを持つ社員の中には、溶接が好きな人もいるんです。彼に溶接をやらせると、健常者以上の成果を出してくれます。それを、我々が見つけられるかどうかがポイントなのです。
常にコミュニケーションをとりながら、「こんなこともやってみる?」「こういうのもあるよ?」と、いつでもチャレンジさせてみるのが重要だと思います。そのため、今では、管理・プレス・ベンダー・検査など、どの部署にも障がい者の方々が元気よくいます。おそらく障がい者にプレスをさせている板金加工会社は稀ですよ。外部からたくさん見学に来られますけれど、バンバン機械を触ってプレス作業をしているので、みなさん非常に驚かれています。

——障がい者雇用を行ってよかったと思うところは?

インタビュー写真我々が、彼らに教えられることがあるんです。それは何かというと、勤勉さであったり、努力であったり、真面目さであったり。我々が忘れていたものを、彼らから教えられたことが多々あります。
そして、こんなことを言ったら失礼かもしれないですけれど、彼らが持つ、一種のユニークさで社内は和んでいます。それで、様々なイベントを年に6回くらい開催し、一緒に旅行に行ったりしています。なかでも代表的なものは、サマーフェスティバルです。親会社のアールビーと一緒になって、幹部社員が一般従業員をおもてなしするビアガーデンみたいなものを開催します。焼きそば・串焼き・焼き鳥などなど。部門ごとに7~8つのブースを出店。各部門が試行錯誤しながらメニューを決めて、学園祭に近い感じで盛り上がっています。彼らがいることで我々も楽しいし、彼らも多分楽しんでくれていると思います。
最終的には独立して親元を離れ、結婚して家庭を持って欲しいなって思います。

——苦労することはありませんか?

自分が思っていることを表現できない人もいます。それを読み取るのが我々の任務なのですが、雇用していく上でやはりそこが一番難しい。障がいを持つ人は自分の考えを100%表に出せないですし、言葉にも表せず内にこもってしまうところをなかなか見抜けない。ひとり一人性格も違うので。
感情の起伏が激しくて、調子のいい時と、悪い時があります。それを見抜くのも大変ですが、障がい者雇用をしている会社はどこもそうだと思いますよ。家庭でのトラブルだったり、友達とのトラブルがあったりするのも、我々には分からないじゃないですか。例えば、製品の仕上がりがおかしいとか、ちょっと不良品が続いているので、理由を聞いてみると「家でこんなことがありました」とか、悩みを明かしてくれることも多々あります。

——そういう時は、どうやってコミュニケーションをとっていますか?

常務と工場長が、障がいを持つ社員2名と一緒に外食でテーブルを囲む、お昼のランチタイムを始めました。彼らと一緒に食事をしながら「最近どう?」と、会話して悩みやトラブルを聞き出しています。普段言えないことがちょいちょい出てくるので、横展開として一般社員ともランチタイムをやってみようと考えています。

——中身は一緒ですよね。それをうまく吐き出せるか、出せないかの差であって。

インタビュー写真そうそう。そういう風に導くのが大事なのです。
『平成28年度 障害者雇用職場改善好事例』で優秀賞を受賞したことが、彼らの自慢にもなっているようです。茨城県では初だったので。そういう賞を取った会社に勤めていることを、誇りに思ってくれているようです。
障がいがあるだけで、向上心がある人はいっぱいいるんですよ。それを知るためにはコミュニケーションが必要なので、イベントであったりランチタイムだったりを重ねていくと、ポロっと言えなかったことが聞けたりする。人付き合いが占める割合がいかに大切かということですね。

——今後目指す目標は?

我々が目指すことは「一致団結」。これは揺るぎないですね。我々は、67名の会社なので、やっぱりひとり一人がバラバラになってしまうと、会社もすぐバラバラになってしまいます。常に一致団結して「感謝」、「感激」、「感動」という気持ちを失わないようにやっています。これをカシマのKをとって3Kと呼んでいます。ここはブレたくない部分です。我々がありとあらゆるものに感謝する、あらゆるものに感激する、ありとあらゆることに感動するという。そして、技術と品質の向上に努め、そこの精度を高めながらステップアップしていきたいです。

コミュニケーション

コミュニケーション

【花見&BBQ時の様子】

月2回のランチタイムの実施。
障がい者2名と幹部職2名の計4名で、昼休みに外食を共にすることで、コミュニケーションを密にしております。
(約3ヶ月毎のローテーションあり)

受賞歴

2016年9月

『平成28年度 障害者雇用職場改善好事例』において「優秀賞」を受賞

受賞イメージ
9月6日、都内で行われた平成28年度
障害者雇用優良事業所等全国表彰式
受賞イメージ
障害者雇用職場改善好事例「優秀賞」の
賞状を授与される㈱カシマの米田社長(右)
受賞イメージ

独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構が主催、厚生労働省が後援する『平成28年度 障害者雇用職場改善好事例』の「優秀賞」を受賞し、 9月6日、都内の丸の内マイプラザにおいて表彰式が行われた。カシマが6年間、地道に改善してきた製造現場が「誰でもできる・見てわかる・標準作業化」を確立し、 障がい者が働きやすい職場を実現したことが受賞に至った。

【事例1】 浴槽用架台の組み付け、梱包

ジョブコーチによる支援・指導、本人の希望をかなえた配置転換、作業内容を写真で表示した手順書の整備、 ピッキングの際に部品の形状がわかる皿を作成、複雑な部品名を簡単な番号に統一などを行った。

【事例2】部品の格納およびピッキング

フォークリフトを使用せず、誰でも格納およびピッキングの作業ができる環境に整備するために、 部品を収納する容器のサイズを見直し(軽量化)、番号表示で定置化、投入口と取出口の設定による在庫の整流化などを行った。

【講 評】

精神障がい者本人の希望を確認しながら、特性に合った職務の選定や環境改善を行い、達成感をもって仕事ができるようにした。 また、他の職務においても作業指示書を整備して効率向上に繋げるなど、全社的な働きやすい環境づくりに波及させた点も評価された。

2015年11月

「独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構」にて理事長努力賞を受賞

表彰式

受賞イメージ
表彰状授与
受賞イメージ
代表挨拶
受賞イメージ
記念撮影

受賞イメージ 「障がい者雇用に積極的に取り組む県内優良事業所などの表彰式」が2015年11月26日に県庁で開催され、 カシマ、常磐谷沢製作所、茨城日野自動車の3事業所が独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長努力賞を受賞した。

米田一夫社長は、受賞者を代表して挨拶を行いました。
障がい者雇用を始めて5年になるが、多くのことを彼らから学ばせていただいている。
これからも我々カシマは、ちょっとハンデの在るみんなと共に一緒に汗を流し、喜びを感じ『共存共栄』していく企業を目指していく事を約束しますと謝辞を述べた。